感覚教育
モンテッソーリ教育~感覚教育~
2歳から3、4歳にかけての子どもは、次の3つの発達特性を持っています。
『感覚の敏感期』=感覚刺激に敏感になり、感覚器官を洗練しようとします。
小さな物音に興味を持ったり、 いろいろな物に手当たりしだいに触ったりすることが、その現れです。
『無意識的に吸収したものを意識にして整理する』=0〜3歳の子どもは、大人の真似をしながら、無意識的に外界の様々なできごとを吸収しています。3歳ごろから、それまで無意識的に吸収してきたものを、意識的に整理しようとします。「どうして?」という問いかけは、その現れです。
『知性の萌芽』=2歳頃の子どもを見ていると、「あ、あのコップ、私のと同じ」と同じ絵柄に気づいたり、ばらばらになった貝殻の対を探したり、何かを大きい順に並べたり、形別に分けたりすることを好んで行います。これらは知性の萌芽の現れです。
「感覚教育」は、感覚を洗練させ、意識的吸収精神を助長して抽象的概念を獲得させ、ものを考える方法を身につけさせることを目的とします。それらはモンテッソーリの考案した独特の教具や具体物に触れる活動をとおして体得できます。
感覚教具には、比較することを基本とした ≪対(ペア)にする≫ ≪段階(順番)づける≫ ≪仲間分け(分類)する≫ の3つの操作法が組み込まれています。